Wacław Radziwinowicz による論説

「プーチンは「捕まえろ」という命令を発し、西側に気に入られようとするエリートの粛清を促すシグナルを送った。」
「身内の人びとに抑えがたい恐怖を抱いているウラジーミル・プーチンは、国外のウクライナ戦線に加えて、第二戦線を開いた。裏切り者の第五列との戦い、つまり国内の敵との戦線である。」

「ガゼタ・ヴィボルチャ」、Wacław Radziwinowicz による論説(2022年3月20日付)
https://wyborcza.pl/7,75399,28241851,putin-wydal-komende-bierz-i-dal-sygnal-do-czystki-elit-ktore.html

プーチン大統領が16日のテレビ会議で述べた「ロシア国民は、真の愛国者と人間のクズや裏切り者を、常に見分けることができる。口の中に入り込んできたハエを、道端に吐き捨てるように排除するのだ」というメッセージをめぐるポーランドの日刊紙の論説。

プーチンのこのメッセージののちに、ロシアの元副首相(2012~18年)アルカジー・ドヴォルコーヴィチが、務めていた財団の代表を辞任した。ウクライナ侵攻について「今回の戦争を含め、戦争というものは人生で直面する最悪のものだ」「私の心はウクライナ市民と共にある」と発言したために、「口の中に入りこんできたハエ」として「吐き捨てられた」ものとみられる。