爆撃の続くハルキウの動物園からライオン、トラが無事に避難

爆撃の続くハルキウの動物園からライオン、トラが無事に避難した。明日はクマが安全な場所に移される予定。

砲撃によって動物園の施設が破壊され、園長は、このままでは猛獣の安楽死を考えざるをえないとSNSで発信していた。

【SatK】

リトアニア、ヴィリニュス、ロシア大使館前の池が血の色に

ウクライナでの虐殺に対する抗議の表現。ロンドン・オリンピック(2012年)100m平泳ぎの金メダリスト、ルータ・メイルティーテが血の色に染まった池で泳いだ。

「環境にとって安全な染料」を使ったそうです。

【SatK】

やはりウクライナ南部の都市エネルホダルで、抗議する市民にロシア軍が発砲

やはりウクライナ南部の都市エネルホダルで、抗議する市民にロシア軍が発砲した。

キーウ州からのロシア軍の撤退の裏側で、南部を占領するロシア軍はむしろ市民への抑圧を強化しているのではないか。

【SatK】

ウクライナ南部、ヘルソン州の都市カホフカ、占領に抗議する市民にロシア軍が発砲

抗議活動が始まる前の状況を示す動画。ロシア軍が集結し、兵士が軍用車両の銃を市民のほうに向けて構えていることがわかる。

動画で聞こえる発砲音が、空に向けての威嚇射撃の音であったことを祈る。

【SatK】

ミサイル爆撃されて炎上するオデーサの石油貯蔵施設

【SatK】

「これがロシアの平和(русский мир)だ」――アントーノウ国際空港の現状

世界最大の飛行機 An-225 ムリーヤのパイロット、ドミトロー・アントーノウが、ロシア軍から奪還されたキエフ郊外のアントーノウ国際空港の現状を紹介する動画(英語を含む11か国語の字幕付き。日本語はありません)。破壊と略奪のあとが生々しい。

「ルースキー・ミール」(русский мир)は、「ロシアの世界」とも「ロシアの平和」とも訳すことができます。ロシア侵攻4日前、ロシア文学の沼野充義先生の嘆きのtweet。

【SatK】

「ロシア軍兵士、チョルノーブィリ(チェルノブイリ)の立ち入り禁止区域で塹壕を掘る。彼らの身体に重大な影響」

「ガゼタ・ヴィボルチャ」 2022年3月31日付
https://rzeszow.wyborcza.pl/rzeszow/7,34962,28285189,rosjanie-kopali-okopy-w-czarnobylskiej-strefie-wykluczenia.html

ウクライナ側の情報によると、放射線障害を受けたロシア軍の兵士を乗せた7台のバスが国境を越えてベラルーシ側に入った。兵士たちは、チョルノーブィリの立ち入り禁止区域内で塹壕掘りの作業に従事していた模様。彼らはベラルーシ南東部の都市ホメリにある「放射線医学・人間生態学臨床科学研究センター」に向かった。


ロシア軍兵士の塹壕堀りと被ばくの問題については REUTERS や CNN
も報道しているが、いずれも伝聞情報として伝えており、CNNの記事では「現時点でこれらの主張を検証できていない」と付け加えている。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-chernobyl-russia-idJPKCN2LS1UM
https://www.cnn.co.jp/world/35185717.html

【SatK】

「ロシアは。ウクライナを。爆撃している。」

ウクライナ戦争が終わるまで活動停止を決めたロシアの独立系新聞『ノーヴァヤ・ガゼータ』の最終号の表紙。

【SatK】

ベルリン・フィルの「自由と平和のためのコンサート」をめぐる議論

「ベルリンの連帯コンサートは「侮辱だ」――駐ドイツ・ウクライナ大使アンドリー・メルニクは、シュタインマイヤー大統領の連帯コンサートへの招待に応じることを拒否した。このコンサートにはロシアの音楽家たちも参加していた。」
https://www.rp.pl/polityka/art35957801-ambasador-ukrainy-o-koncercie-solidarnosciowym-w-berlinie-afront

ドイツのシュタインマイヤー大統領の主催で、3月27日にベルビュー宮殿(ベルリン)でベルリン・フィルとロシアのピアニストのエフゲニー・キーシンによって、ウクライナとの連帯を表明するコンサートが行なわれた。
このコンサートの趣旨について、ベルリン・フィルのサイトでは「自由と自決の価値を共有する信念のもと、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、ドイツ、日本などの音楽家が、ウクライナ、ロシア、ポーランドの作曲家の作品を演奏します」と説明されている。
プログラムでは、ウクライナの現代作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフの作品が最初と最後におかれ、さらにショパン、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチの作品が演奏された。
演奏者は、キーシンとベルリン・フィルのメンバー以外に、ロシアのバリトン歌手ロディオン・ポゴソフ、ベラルーシ出身のチェリスト、ウラジーミル・シンケヴィッチが参加した。ベルリン・フィルの首席指揮者でロシア出身のキリル・ペトレンコが指揮する予定だったが、急病のため沖澤のどかが当日のタクトをとった。
https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/54336
(3月29日現在、コンサートの映像は編集中で「近日中にアップされます」とのこと。)

駐ドイツ・ウクライナ大使は、「ロシアの(!)ソリストばかりだ。(…)ウクライナ人はひとりもいない!(…)侮辱だ」とtweetし、コンサートを欠席した。


ドイツ大統領府報道官のツェルシュティン・ガムメリンは、ウクライナ大使の欠席についてTwitterで、ウクライナからベルリンに避難している音楽家もコンサートに参加していたことを指摘したうえで、次のように述べた。「このコンサートは、ウクライナのために共通の合図、その出身地にかかわらず平和を支持し戦争に反対するすべての人びとの合図を送る機会でした。私たちがともにこの合図を送ることができないことは残念です。」


これに対してウクライナ大使は、次のようにtweetを返した。
「やれやれ、どうしてドイツ連邦大統領にはそんなに認識することがむずかしいのか。ロシアの爆弾が夜も昼も都市に降り続け、何千もの市民が殺されているときに、われわれウクライナ人は「偉大なロシアの文化」を味わう気分にはなれないということを。以上。」

このコンサートの最初と最後に作品が演奏されたウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフはキーウ出身で、戦争を逃れてベルリンに避難しており、この日も最前列に座って演奏を聴いていた。その点では、大統領報道官の指摘するとおり、このコンサートはウクライナの音楽界に敬意を表する構成になっていた。

たしかに、このコンサートでは、ソリストとしてロシアのピアニストと歌手、ベラルーシのチェリストが演奏し、曲目にロシア・ソ連の作曲家チャイコフスキーとショスタコーヴィチの作品が含まれていた。
しかし、駐独ウクライナ大使のtweet(とくに最初のもの)は、ロシアやベラルーシの音楽家がいま、ベルリンで、戦争に反対するコンサートに参加することの意味を十分に汲みとっていないように感じる。
ピアニストのエフゲニー・キーシンは、ロシア軍のウクライナ侵攻の3日後に、戦争に反対するメッセージをインスタグラムで公表している。


指揮をとる予定だったキリル・ペトレンコも、「プーチンの悪辣なウクライナへの攻撃」を非難する声明をベルリン・フィルの公式サイトで発表していた。
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/news/detail/statement-on-russian-invasion-of-ukraine/
2人とも、祖国ロシアで演奏できなくなることを覚悟しながら、これらのメッセージを公表したはずである。

以上のことをすべて認識したうえで、駐独ウクライナ大使の2度目のtweetの「ロシアの爆弾が夜も昼も都市に降り続け、何千もの市民が殺されているときに、われわれウクライナ人は「偉大なロシアの文化」を味わう気分にはなれない」という言葉には、たんなる言い訳ではない(たぶん本人にもどうしようもない)感情が表れているとも思う。人と人のあいだを分断し、越えられない溝を生みだす戦争は、ほんとうに罪深い。

【SatK】

キーウのパン屋さん、本日も焼きたて提供中です

キーウのベーカリー「よい人たちが焼いたおいしいパン」では、知的障害をもつ人たちが毎日パンやケーキを焼き、キーウを防衛する兵士たち、警察官、病院の患者とスタッフ、街に残る市民たちに無料で提供しています。

ホームページ(英語)から支援ができます。
https://eng.goodbread.com.ua/

【SatK】

デジタル歴史ミュージアム Meta History – Muzeum of War

ウクライナ政府がデジタル歴史ミュージアム Meta History – Muzeum of War を立ち上げた。

ウクライナ戦争の「実際の出来事の記憶を保存し、世界のデジタル・コミュニティーに真実の情報を広め、ウクライナを支援する寄付を集める」ことを目的としている。
https://metahistory.gallery/

ウクライナ側の視点から、2月24日以降の戦争の経過が、ヴィジュアルなイメージとともに、時系列に沿って展示されている。
https://metahistory.gallery/warline

現在進行中の戦争がこれから「記憶の場」となっていくことを見越して、その当事国が、出来事の記憶を選択し、意味づけ、解釈を方向づける文脈を構築していく装置をサイバー空間にセットしたことになる。記憶研究(memory studies)の応用科学化・実用化である。人文学がこのようなかたちで「役に立つ学問」となることには、複雑な思いを抱かざるをえない。

【SatK】

ポーランド、ワルシャワ、「ベラルーシの自由の日」

ベラルーシ人、ウクライナ人、ポーランド人による連帯のデモンストレーション。

「自由の日」は、ルカシェンコ政権に反対する国内の民主派と、世界各地のベラルーシ系移民にとっての祝日(ベラルーシ政府は承認していない)。1918年3月25日のベラルーシ人民共和国の建国を記念して祝われる。

【SatK】