「ジェチポスポリタ」 2022年4月9日付
https://www.rp.pl/konflikty-zbrojne/art36047081-nienormalnie-wysokie-promieniowanie-w-czarnobylskim-czerwonym-lesie
ウクライナの国営原子力発電企業エネルゴアトムのCEO、ペトロ・コーチンが、専門家とともに、チョルノーブィリ(チェルノブイリ)の立ち入り禁止区域内のいわゆる「赤い森」*の一部を訪れた。この区域では通常の160倍もの放射線量が記録された。
*チョルノーブィリ原子力発電所の近隣の森で、事故で放出された放射性物質によって森のマツの木が枯れたため「赤い森」と呼ばれる。汚染除去のためこの区域の木々は伐採され、地中に埋められた。
専門家たちは、1986年のチョルノーブィリ原子力発電所の事故で最も汚染された地域である「赤い森」を調査した。
ロシア軍が発電所の領域を支配していたときに、ロシア軍の兵士たちは「赤い森」に宿営していた。ドローンで撮影された写真から、彼らがそこに塹壕を掘っていたことがわかる。
専門家たちは、ロシア軍が宿営していた地点を調査した。エネルゴアトムは、テレグラムに発表された声明で、「この区域では、以上に高い放射線量が記録された」と伝えた。
空間放射線量は通常の10~15倍であり、土壌の表面と接触した場合の内部被ばくによる放射線量は通常の160倍に及ぶ可能性がある。
専門家によると、人体にとって最も危険なアルファ波を放出する廃棄物は、地表から40~80cmの深さに埋められている。占領したロシア軍は、これより深く地面を掘っていた。「人間の体内では、アルファ波は、ガンマ波やベータ波よりも数十倍から数百倍の影響を及ぼす。」
エネルゴアトムの専門家は、この区域に宿営して塹壕掘りの作業に参加したロシア軍兵士は、約30日以内に「さまざまな程度の放射線被ばくによる病気」を発症する可能性があるとしている。
※参考
ウクライナの国営原子力発電公社 Energoatom の発表
https://www.kyotounivfreedom.com/ukraine_timeline/article/20220401_2/
「ロシア軍兵士、チョルノーブィリ(チェルノブイリ)の立ち入り禁止区域で塹壕を掘る。彼らの身体に重大な影響」
https://www.kyotounivfreedom.com/ukraine_timeline/tweet/20220401_1/
【SatK】