「赤いカリーナ」――ウクライナの愛国歌

「カリーナ」はガマズミの仲間のセイヨウカンボク(学名: Viburnum opulus)。初夏に白い花を、秋から冬にかけて赤い実をつける。ウクライナやロシアでは、実で果実酒やジャムをつくる。

「赤いカリーナ」は、第一次世界大戦時にウクライナ・シーチ銃兵隊で歌われた。「シーチ」とは、近世のウクライナ・コサック(ザポリージャ・コサック)の本拠地のことである。
ウクライナ・シーチ銃兵隊は、1914年にオーストリア軍内に設立され、東ガリツィアでロシア軍と戦った。1918年11月に西ウクライナ人民共和国が独立を宣言すると、この共和国の軍隊組織であるウクライナ・ハリチナ軍のなかに組み込まれてポーランド軍と戦った。その後、東進してウクライナ人民共和国軍に合流し、ボリシェヴィキ軍と戦った。

今年2月、ロシア軍のウクライナ侵攻後に、ウクライナの歌手アンドリー・フリヴニュクがinstagram上で歌った動画によってリバイバルした。

ウクライナ国歌と並んで、この戦争をたたかうウクライナ国民の想いを象徴する歌となっている。

「ピンク・フロイド」がフリヴニュクのヴォーカルに合わせた動画を発表して『ガーディアン』などでもニュースになった。


(このアレンジはあまり投稿者の趣味ではない、申し訳ないけど。)

【SatK】