オンラインによるひろば 本を読む会「大学はだれのものか、だれのためにあるのか」

この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。

このところ、大学の制度をめぐる議論のなかで「ガバナンス」や「ステークホールダー」というカタカナ言葉をしきりと耳にするようになりました。それと反比例するように、総長や学長のような大学のトップにいる人たちから「大学の自治」や「学問の自由」のたいせつさが語られることが減ってきているように思います。
いま、各地の国公立大学で、総長・学長の選考や、大学の運営をめぐって、さまざまな紛争や疑念が生じています。これらのケースを比較していくと、1つの共通点が浮かび上がってきます。それは、大学の「私物化」――大学が少数の者によって占有され、多くの関係者が反対の声をあげてもおかまいなく、民主的な手続きをふまずに特定の方向に強引に施策を推し進める――という現象です。
大学は、だれのものなのでしょうか。だれのためにあるのでしょうか。具体的な事例をとりあげ、問題の背景を解説したブックレットを読みながら考えます。

◆日時:2021年11月10日(水)19:00~20:30
◆テキスト:駒込武編『「私物化」される国公立大学』(岩波ブックレットNo.1052)、岩波書店、2021年刊(定価 本体660円+税)
※参加される方は、各自でテキストをご用意ください。
※今回は、Zoomによるオンラインで開催します。参加を希望される方は、事前に下記のフォームからお申し込みください。ご記入いただいたメールアドレスにZoomの招待を送らせていただきます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeIuiZbkq18zXsPBNDJNx43Gn9VEuFw2KfSB7ed39hhoncfDA/viewform?usp=sf_link

講師はたてず、専門家はいない、という前提で、各自が自分の読み方にもとづいて、感じたこと、思ったこと、考えたことを述べ合い、互いに耳をかたむけ合う、そんな集まりです。
すでに「ひろば」を体験された方も、はじめての方も、どうぞご遠慮なくご参加ください。

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