オンラインによるひろば 本を読む会「大学はだれのものか、だれのためにあるのか」 2021.10.21 この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。このところ、大学の制度をめぐる議論のなかで「ガバナンス」や「ステークホールダー」というカタカナ言葉をしきりと耳にするようになりました。それと反比例するように、総長や学長のような大学のトップにいる人た
新入生歓迎!オンラインによる本を読む会(第1回)「文系・理系の違いは越えられるか――学問の歴史とこれからを考える」 2021.04.15 新入生のみなさん、入学おめでとうございます。 大学の学問分野は、大きく文系と理系に分かれています。文理の区分は大学受験の準備の段階からはじまり、いったんコース別に振り分けられると、かんたんには変更ができません。大学に入るとさらにいろいろな学部に分かれて学び、卒業後の進路も文・理や学部の違いによ
オンラインによるひろば 本を読む会「科学をひらく ことばでひらく」(シリーズ「イノベーションってなに?」第1回) 2021.01.25 学問の世界には、カタカナや横文字の語、難しい専門用語があふれています。それは時に、人びとを議論から閉め出し、大切なことや都合の悪いことをはぐらかすために使われてしまいます。日々の暮らしのなかで使われることばの感覚をたいせつにしながら、科学について議論することはできないでしょうか。人びとに開かれた
オンラインによるひろば 本を読む会「コロナ後の世界を生きる」 2020.10.23 呼びかけ今年の3月以降、私たちの生活は新型コロナウィルス禍によって、文字どおり一変してしまいました。図書館が長期にわたって閉鎖され、海外渡航は不可能となり、大学の授業はいまもオンラインが基本となっています。私たちの日常は脆いものだとつくづく感じました。ウィルスは、エネルギー代謝も自己複製も行
オンラインによるひろば 本を読む会「いまの京大、ホンマにおもろい?――「京大的文化」について考える」 2020.09.02 この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。京都大学は、2018年度の大学案内の冊子「知と自由への誘い」の表紙に「京大は、おもろい。」をモットーとして掲げました。このフレーズは2019年度の冊子でも繰り返され、2020年度の大学案内では「おもろい
オンラインによるひろば 本を読む会「大きな物語のなかの、小さな歴史のかけら――歴史の〈引き継ぎ〉について考える」 2020.07.29 この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。「大きな物語のなかの、小さな歴史のかけら――歴史の〈引き継ぎ〉について考える」ある世代の体験したことは、あとに続く世代にどのように伝えられ、受け継がれていくべきでしょうか。いまに生きるわたしたちは、
ひろば 本を読む会@吉田寮(第3回)「一つの嘆きは無数の嘆きと結びつく ――原民喜の遺したもの」 2018.09.19 この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。「一つの嘆きは無数の嘆きと結びつく。無数の嘆きは一つの嘆きと鳴りひびく。」今回は、作家 原民喜の生涯をたどった評伝をとりあげます。日露戦争で日本が勝利した1905年に軍都広島に生まれた内向的な少年は
ひろば 本を読む会@吉田寮(第2回)「歴史修正主義とメディア文化 ―保守言説が生まれる仕組みについて考える」 2018.05.11 この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。私たちが日常的に利用するインターネット空間は、特定の人たちを傷つける表現や、歴史上の出来事を根拠なく否定する言説で溢れています。そうした言説はSNSをとおしてさらに広い範囲に流布し、街頭でのヘイトスピー
ひろば 本を読む会@吉田寮「近代日本の150年とは何だったのか ―大学自治の現場から問い直す」 2018.02.23 この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。安倍首相は、年頭所感のなかで、今年を「明治維新から150年目の節目の年」と位置づけ、「あらゆる日本人の力を結集することで日本の独立を守り抜いた」として、その「高い志と熱意」を称賛しました。政府は、「明治